LOAD　TO　HAMADA

　水泳部のアイドルYに会うために男三人で浜田へ原付ツーリングした。
　3人とは
　俺 【キリスト教（ネックレスだけ）】
　M井　【儒教（孔子の教え、本買ってます）】
　KC　【シャイニング教（角の本屋）】

　というへんてこりんなメンバーである。

　さっそく事件は起こった。

　13時集合予定のはずがM井が15分の遅刻！！

　さらに彼の服装のカジュアルさに誰もが目を疑った。

　サンダルにジャージ、Tシャツ・・・

　おいおいお兄さんがっかりだよ

　普通ツーリングって皮パンかジーパンにタンクトップそして首元にはネックレスだぜ

　おーいやる気あるのかよ！！

　さらにガソリンが無いんだとのこと

　ガソリンを入れていざ浜田へ

　快適に山を越え走る予定だった・・・

　10分後安佐動物園の坂を越えようとするとき

　俺の後ろを走るM井の様子がおかしい

　「またお前か・・・」心の中でつぶやいた

　仕方が無いので端に原付を停めた。

「俺このまま走ると死にます・・・。」

「なんで！？」

「・・・・・ナベさんの原付・・・」

　「ナベさんあんたの原付なんか煙が出てて・・・」

「俺息できないっす」

「お前はあほか！？原付はなーガソリンを食って

んだから煙が少し出るんだよ−」

まったく温室育ちには困るぜ・・・

「なあ！！チャーリー（俺の愛車の名前）」

俺はチャーリーのほうに目をやる・・・

「ブフォ・・・・ブッ・・・ブフォフォフォフォ」

　　　　　　　　！？

「チャーリー・・・お前・・・・」


「ブフォフォフォフォオフォフォ・・・・・・」

「えっ！？俺のチャーリーが・・・」

「チャーリーどうした！？」

俺のマフラーからまるで煙突のように見た事の無

いくらいの量の煙が出ている。

「ガッテム！！ファックユー！！」

俺の旅は10分で終わりなだろうか・・・・

俺は仮にも去年はこのチャーリーと四国を一周した男だ。

こんな事で終了してたまるか・・・。

俺はあらゆるテクニックを使って原付のメンテナン

スをした。（本当は神に祈りを捧げただけ）

5分後動き出したので再スタートとなった。

浜田につくまでの道のり山ばかりでチャーリーが心

配だった。